薄雲の演出

日曜の晩は天気が回復してきたので期待したが、結局は薄雲が抜けずに月は笠をかぶったままだった。望遠鏡を出すのをあきらめると職場に向かい、週明けからの仕事の準備をした。

日付も変わっての帰り道に、職場の構内にある満開の桜の下を歩いてきたせいか、家に戻ってきても落ち着かなかった。時計は既に1時をまわっていたがデジカメを持つと、外に出た。

引き寄せられるように職場に戻り構内の門の上にカメラを置くと、構図の確かめようもないまま月にカメラを向けて「夜景モード」で撮影した。ほぼ無風だったおかげで、ストロボなしのスローシャッターでも桜があまりブレずに写った。
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夜空を覆い疎ましく思われた薄雲だが、桜の下ではかえって春爛漫を感じさせてくれた。桜と月との競演を妖艶に演出する見事な脇役ぶりに、この時ばかりは心の中で拍手喝采した。
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by Nikon8cmtelescope | 2009-04-07 00:05 | 月・星のある風景