赤い星たち(その2)

「赤い星たち」と命名された母のキルト作品であるが、キルト教室の作品集にある母のコメントを抜粋してみる。

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「・・・寒い夜空の星を天体望遠鏡で飽かずに眺めていた息子たちの姿が浮かびます。・・・(中略)・・・赤い星のひとつひとつが瞬いて、希望の星であり続けるように。」

母がニコンの望遠鏡を想い描きながらキルトを縫い上げた事は間違いない。かけた手間を考えると一緒にしては申し訳ない気もするが、こうしてニコン望遠鏡で撮影した月や惑星の写真と並ぶにふさわしい作品と言える。

b0167343_23293646.jpg完成を楽しみに、くる日もくる日も縫い続ける。そんな根気がいる作業をどうして毎日続けられるのか、ちょっと不思議だった。しかし、こうして書いてみると母の想いが少し理解できたように思う。

母が意識しているのかどうかわからないが、一針ごとに思い出と未来への気持ちを縫い込んでいるのだ。私たちの幼少の頃の姿、そして孫たちの将来の姿とも対話しながら縫っているのだろう。

そんな母の姿と作品が、どんな言葉よりも雄弁にいろいろなことを伝えてくれているのは言うまでもない。
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by Nikon8cmtelescope | 2009-05-12 00:25 | 月・星のある風景