夏の二重星たち

やはり日頃の行いのせいだろうか、5月最後の日曜日の晩は、天気が回復に向かっていたので22時過ぎに赤道儀を外にセット・アップしたものの、望遠鏡が出せるまでに回復したのは夜中の1時を過ぎていた。星空が現れたとは言え西側はしばらく雲に覆われていて、しばしば天頂付近にまで雲が流れ出してきた。そのために、せっかく視野に入れた天体が雲に隠れてしまい、たびたび観望を中断しなければならなかった。

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しかし、空の透明度はまずまずで、4月26日の晩には及ばないが天の川も確認出来た。そこで、望遠鏡の視野が雲に覆われると、双眼鏡を使って雲間から別の天体を眺めて久しぶりの星空を堪能した。空気も割と乾燥しており風が強い割に気流も安定していて、M57リング星雲もM27亜鈴状星雲もその風変わりな形を楽しむ事ができた。そして夏の星空の代表的な二重星をいくつか撮影した。写真は、いるか座のγ星に向けた望遠鏡の様子だ。

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いるか座のγ星は、星座自体が小さく暗い星ばかりだが、透明度が高かったので独特の星の並びが容易に確認できて、視野への導入もスムーズだった。向かって左の星がやや暗く銀色に、右側の星が金色に小さく並んで輝く様子は、とても清楚な印象だ。

そして、こと座のε星。これはダブル・ダブル・スターとも呼ばれ、二つの二重星が並んでいる。それぞれの二重星を分離して見るには口径8cmは少し厳しいが、目視ではちゃんと分離していた。残念ながら高倍率での撮影は手持ちのデジカメでは無理で、写真は低倍率でのものだ。よく見ると、星が点像ではなく左側の星が縦方向に右側の星が水平方向に、それぞれ雪だるまのような感じになっていて、二重星であることがうかがえる。

同じようにζ星も二重星であるが、この星達は地球からの方向が一致しているための見かけ上の二重星で、お互いに並んで存在している訳ではないらしい。

平日の晩に望遠鏡を出すのは難しいので、寝不足覚悟で思い切って望遠鏡を出したが、気分的にも十分に蓄えが出来た気がする。これから2-3日は晴天が続くようであるが、しばらくは平日の夜に晴れてもヤキモチも焼かず朗らかに過ごすことができそうだ。

b0167343_17415553.jpgこの観測を、世界天文年の「めざせ1000万人!みんなで星を見よう」に登録しました。
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by Nikon8cmtelescope | 2009-06-02 00:15 | 二重星