海王星との遭遇
夏至まで約2週間となって夜が明けるのが早い。6日の晩は、夜半過ぎから急に晴れ上がったので午前2時近くになって望遠鏡を出した。しかし、あっと言う間に薄明を過ぎ、空が明るくなってしまった。金星が高く上がったが、例によってケヤキが邪魔をして望遠鏡で見ることは出来なかった。
ネットで調べてみると、海王星は木星に比べて直径が約3分の1であるが、それでも地球の4倍もある。それが、望遠鏡で小さな星にしか見えないのであるから、いかに地球から遠いか察しがつく。実際に、太陽までの距離が地球の約30倍、木星と比べても5倍もあって、軌道を一周するのに165年もかかると言う事だ。
海王星が惑星として確認されたのが1846年というから、それからまだ軌道を一周しきっていない事になる。あのハレー彗星さえ76年周期で戻ってくるのだから、何とも気の遠くなる旅路だ。望遠鏡の視野では弱々しい光ではあるが、その遠さを思えば愛おしく感じられてくる。
さて、写真撮影である。前回の失敗から、構図を確認し感度上げて木星が過露光になる状況で撮影してみた。画像のコンポジット処理はこれからであるが、果たして写っているのだろうか。期待半分、不安半分と言ったところだ。
by Nikon8cmtelescope | 2009-06-09 00:51 | 惑星