仲秋の名月(その2)
東の空で雲の上にポッカリと顔を出した月だったが、その後は雲に出たり入ったりしながら少しずつ高度を上げて、次第にオレンジから白っぽくなっていった。
望遠鏡で追いかけるが、月が雲間に現れても月の一部に絶えず雲がかかっている。途中からは、雲に一部が隠されているのを承知で月の姿を写真に撮った。
月面では、「嵐の大洋」の中でアリスタルコスがひと際輝いて見える。小さなクレーターなのに、満月前後になると目立った存在になるのが不思議だ。雲に覆われても、その存在感は際立っている。
あたりがすっかり暗くなったころには、空全体に雲が広がって月は完全に隠れてしまった。風に当たったせいだろうか、少し咳が出始めたので、お月見を打ち切って家に入った。
by Nikon8cmtelescope | 2009-10-05 00:03 | 月