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火星(その2)

そんな中、12月12日の深夜は冬型の気圧配置にもかかわらず気流が落ち着いていたので、火星が高く昇ったところで望遠鏡を向けてみた。

川向こうで誰かが吸っているタバコの火を見ているような小さな像だった。幸い気流の影響が少なくてほとんど揺らがないので、倍率を100倍とした上でデジカメのズームも3.5倍にして手持ち撮影してみた。

火星(その2)_b0167343_2155501.jpgISOは200で露出が0.2秒の条件で撮影したコマの中から7コマを選んでコンポジットしたものを、Stellariumでシミュレーションした同じ時刻の像と比べてみた。極冠はともかく模様の存在はわかるような気もする。

今回接近する1月下旬は、季節風の影響を受けやすい上に凍える手での撮影となると、相当に厳しい条件という事になる。しかし、今回よりも視直径が3割増しになるので、口径8cmの分解能の限界から考えれば、意外と大きな差になるかも知れない。条件が整えば撮影に挑戦してみようと思う。

by Nikon8cmtelescope | 2009-12-17 21:58 | 惑星