日周運動と露出時間

手持ち撮影では望遠鏡は固定されているので、日周運動とともに視野の中の天体は移動していく。そのため露出時間を長くすると対象の天体の像は流れてしまう。

春から夏にかけての球状星団は南天に多いのだが、星像が流れて写るコマが多く不思議に思っていた。昇って来るのが明け方近くなので、疲れや寒さのせいでブレるのだろうと漠然と考えていたが、ハタと気が付いた。日周運動の影響は北天で少なく天の赤道付近で強く出る、その違いだったのだ。

その意味で言えば、北極星に最も近いメシエ天体であるM81/M82 Bode銀河は日周運動の影響を受けにくいハズだ。そこで、2月20日の晩は25mmの接眼レンズでISOは3200に設定すると、露出時間を5秒にして撮影してみた。期待通り星像はほとんど流れず点像に近い。

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20コマをコンポジットしたが、M82は前回よりも解像度が高く中央部分がくびれて赤いガスの吹き出しも薄ら見えている。M81と比較明で合成したが、写真の背景の設定が異なってしまったのは失敗だった。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-03-17 00:35 | 星雲