謎の光跡(その2)

4月10日の晩にM64と一緒に写った光跡の主は何なのか。本当に人工衛星だったのだろうか?ということで、人工衛星の軌道予測に関して検索したらSTUDIO KAMADAというサイトが見つかった。早速そのサイトで、4月10日の21時54分で日本の上空に飛来した人工衛星を調べてみた。

すると、測位衛星コスモス2460がこの時間に関東上空をゆっくりとほぼ真南から真北に縦断したことがわかった。この時間、M64はほぼ天頂に見えていたし、写っている光跡は星の日周運動と垂直の南北方向なので、この衛星で間違いないだろうと思った。
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それにしても、すごいサイトを作られたKAMADAさんに、お礼方々ご報告のメールをしたところ返信をいただけた。曰く、「光跡の正体はアメリカが 1963 年に打ち上げた軍事衛星 ミダス 7 かも知れません。・・・仰角約 65 度、方位角約 120 度 (東南東) で M64 黒眼星雲に近く、太陽の光が当たっており、5 秒間の移動距離が月の見かけの直径と同じくらいです。」ご自身が作られた3Dの軌道ソフトでシミュレーションして下さった。
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さらにKAMADAさんには、Heavens-Above のVisible Pass Detailsというソフトを使って、当地からその時刻にミダス 7が確かに地球の影から出てM64をかすめて飛ぶ様子が見えた事をシミュレーションまでしていただいた。
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ということで、謎の光跡の主はアメリカの軍衛衛星ミダス7と判明した。KAMADAさん、本当にありがとうございました。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-04-14 00:25 | Trackback | Comments(0)

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