オメガ星団と「ふくろう星雲」

この春にはたくさんの球状星団を眺めてきた。どれも面白かったが、最も迫力があるのはヘルクルス座のM13であることに異存はない。そして、そのM13に勝るとも劣らないとされるのがω星団だと言われている。ただし、スピカのはるか南に位置して南中しても高度が低く、条件が整わないと姿を見るのが難しい。

連休中の3月21日の晩は、寒さが戻ったのと平行して透明度が非常に高くなって、夜半には水平線近くにあった雲も季節風に吹き飛ばされたのか、きれいに晴れ渡った。そこでω星団をお目当てに、スピカの南中を待って望遠鏡を出した。

しかし見えるはずの方向は街灯の影響が最も強く、ガイドスコープに街灯が被って視野が明るく反射してしまう。そこで隣家の屋根の上をなぞるように、想定される方向を望遠鏡で探していくが見つからない。2時間近くも血眼になって探したが、とうとう見つからないうちにスピカが西の空に高度を下げ始めてしまった。

せっかくの好条件を生かせずに残念に思っていたが、気持ちを切り替え望遠鏡をとって返して北の空に向けると、北斗七星の柄杓の底にあるM97「ふくろう星雲」を導いた。とは言っても、眼視ではその存在は判然とはしない。そこでデジカメで写してみると、モニター上では薄らと存在が確認できた。

b0167343_23444398.jpg25mmの接眼レンズで、ISOを3200、露出時間は北天の有利を生かして6秒で撮影した16コマをコンポジットした。前回の4コマのコンポジットに比べると星雲の存在は明確で、緑を帯びた色合いも何となくわかるようだ。よく見ると、フクロウの目にあたる部分も写っている。

星像が多少流れていようともM97の姿をデジカメの手持ち撮影でハッキリと捉えることが出来た!という事実は、ω星団が撮影できるより驚くべき事のように思うが、負け惜しみと言われてしまえばそれまでかも知れない。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-04-17 00:01 | 星雲