憧れの地へ(その4)

部屋に荷物を置くとデジカメ片手に構内の散策に出た。まず目指したのは構内の南側にある口径65cm屈折望遠鏡が置かれている大赤道儀室だ。誘導灯を頼りに構内をしばらく歩くと、高い木立に囲まれた大赤道儀室が見えてきた。グラウンド横にあったドームとは比べものにならない程大きい。1929年に設置されたというカール・ツアイス製の65cm屈折望遠鏡は焦点距離が実に10 mもあるので、必然的にドームも巨大になったという訳なのだろう。

ドームの西側にまわって見上げると、ドームの上に「うしかい座」のアークトゥルスが雲間から見えている。時刻は21時過ぎ。デジカメを地面に置いて方向を適当に合わせると何枚か写真を撮った。地面にしゃがみ込んでドームを見上げると、まるで回教のモスクの丸屋根のように見えて荘厳な印象だ。
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b0167343_13305742.jpgこちらの写真は、翌朝に西に向かって撮影したものだ。よく見るとコンクリート部分から小さな樹が生えている。建設されて80年余りの年月を経て貫禄十分だ。この望遠鏡は、10年余り前に現役を引退し国登録有形文化財となっているとのことだ。

ちなみに、65cm屈折望遠鏡は他に京都大学の飛騨天文台にもあり、同じく焦点距離は10 mで主に火星の観測に使われているそうだ。屈折望遠鏡としては、どちらも東洋一の大きさとのことだ。
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by nikon8cmtelescope | 2010-06-13 13:34 | 天文少年の頃