星空を求めて(その3)

望遠鏡を据えると早速に星雲・星団に向けた。星雲や星団が漆黒の世界を背景に浮かび上がる様は、街灯りがある自宅のベランダからは味わえない。喜々として視野に導いてはデジカメで手持ち撮影した。ところが、しばらくすると何か様子がおかしい。素晴らしい星空が相変わらず広がっているにもかかわらず、望遠鏡の視野にある対象が次第に暗くなってきたのだった。

慌てて鏡筒に触れてみるとビッシリと露が付いている。おそらく対物レンズも同じように結露してきているのだろう。自宅のベランダでは結露に悩まされることは滅多にないが、暖まった車中から望遠鏡を急に出したので結露してしまったのだろうか。風がほとんどない好条件も結露の誘因の1つになったのだろう。

b0167343_014533.jpg
幸いデジカメは結露していなかったので、西の空に頭から沈みつつある「はくちょう座」にカメラを向けて固定撮影した。15秒露出で撮影した10コマを星に合わせてコンポジットしたが、星座を形作る星々を見つけるのが難しいほど沢山の星が写っている。「はくちょう座」のデネブの近くには北アメリカ星雲も赤味を帯びて写っていて、涼やかな秋の銀河に暗黒帯が散在する様が美しい。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-08-29 00:16 | 月・星のある風景