これぞメシエ天体(M73)

「みずがめ座」には3つのメシエ天体があるが、8月4日の晩にまずM73に望遠鏡を向けた。実はM73には、それまでにも望遠鏡を向けている。しかし、これがM73だと確信できる天体が見つからなかった。

星図と照らし合わせて、小さな暗い星の位置を手がかりにM73と思われる辺りに望遠鏡を向けると、眼視だと星が一塊になっているのかどうか何とも言えない光芒がある。Stellariumではopen cluster(散開星団)とされているが、接眼レンズにカメラを押し付けて写真に撮っても3つの星が寄り添っているようにしか見えない。しかし、他の星との関係から位置は間違いないなさそうだ。

そこで、ISOを3200で露出時間は3.2秒で撮影して16コマを選びコンポジットしてみた。やはり3つの暗い星が一塊になって写っているだけで、これを星団と呼ぶのはかなり無理がある。日周運動で星が長く伸びているので、—_—の顔のようにも見える。調べてみると、星団とは呼ばず星群と分類している場合もあるようだ。これらの星々が三次元的にも一塊を成しているのか、たまたま方向が同じで一群に見えるのかは記載がみつからなかった。

b0167343_1102815.jpgこのM73をメシエ天体のリストに含めないという意見もあるようであるが、そもそもメシエが彗星探しで紛らわしい天体をリスト・アップしたのであるから、M73のような天体が含まれているのは不思議でもなんでもない。むしろ、一目で星雲・星団と判るような天体が含まれるよりも自然だとも言える。見て美しい対象ではないが、ある意味で「これこそメシエ天体」と言えるのではないだろうか。

(手持ち撮影したメシエ天体 通算70/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-09-05 01:12 | 星団