真夏の夜の夢(M33)

代表的な銀河宇宙と言えばM31アンドロメダ銀河だが、それに次ぐ見かけの大きさを誇るのが「さんかく座」のM33だ。満月の2倍の広がりを持つと言うのだから、なかなかの規模だ。ところがM33は銀河をほぼ正面から見ていることもあって非常に淡い。

8月4日の晩は夏の夜空としては条件が良かったので、市街地にある自宅の庭でも双眼鏡でM33の存在を確認することができた。そこで望遠鏡を向けてみると、銀河の中心部が淡く見えているのがわかった。周辺部の銀河の腕にあたる部分は見えているようないないような、しかし全体としては非常に淡い楕円形の光芒が中心部を取り巻いているような感じは受ける。

b0167343_2141563.jpgいずれにしても眼視で存在が確認できるのなら、手持ち撮影でも絶対に写るはずと、喜び勇んでデジカメを接眼レンズに押し付けて撮影した。ISOは3200で、露出時間は星が流れて写るのは覚悟の上で5秒と長めに設定した。16コマをコンポジット処理したところ、なんとか銀河の腕に当たる部分が淡く捉えられているようだ。その様は、幽霊がラジオ体操の体側伸ばしをやっているような、脱皮したカニの抜け殻を見ているような、いずれにせよなかなかユーモラスな格好に見える。

条件の良い晩に郊外でアメリカン・サイズの接眼部を使って撮影すれば、手持ち撮影でも銀河の腕がかなり写るのではないか。そんな期待を抱かせてくれる写真になった。

(手持ち撮影したメシエ天体 通算73/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-09-14 02:16 | 星雲