秋の球状星団(その1-M15)

メシエ天体には全部で29の球状星団がリスト・アップされている。そのうち冬の星座にあるのは「うさぎ座」のM79だけで、残りは春から秋までの星座に位置している。今年の冬の終わりから本格的に始まった球状星団巡りだが、夏の銀河に散らばる比較的暗い対象も曲がりなりにも手持ち撮影することが出来た。そして、M79を別にすれば残すところは秋を代表する球状星団であるM2とM15の2つになった。この2つの球状星団には何度も望遠鏡を向けたのだが、その度に途中で雲が出て阻まれていた。そんな訳で8月4日の晩は満を持して臨んだ次第だ。

まず「ペガスス座」にあるM15であるが、同一視野内に6、7等星が幾つか見えて賑やかな感じを受ける。M15も6等の明るさを持つが、眼視でも辺縁がぼんやりとしていて周囲にあるこれらの恒星とは明確に異なっている。夏の銀河にある球状星団は、見かけが大きいM22M55は密度が比較的低く、密度の高いM75M80は逆に見かけが小さいために、8cmの口径では「ボールの様に星が密集している」というイメージはなかなか抱けない。それに対してM15は、見かけも比較的大きく密集度もIVとなかなかの規模があり、実際に眼視でも中心部が球状で周囲に淡い光が取り巻く光芒として見えている。

b0167343_23375172.jpg写真はISO 3200で露光時間は1.6秒とかなり短く設定して手持ち撮影し、16コマをコンポジットしたものだ。中心部は相当に明るいが意外と小さく、逆にかなり広い範囲にまで淡い光芒が取り巻き、それが暗い星々からなる様子がうかがえる。眼視では、この明るい中心部もモアッとした立体感を持って感じられるのであるが、写真では中心部は明るくつぶれてしまっている。

(撮影したメシエ天体 通算74/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-09-19 23:39 | 星団