広視野30mm接眼レンズとリングの威力(その6-M16/M27)

アップする順番が撮影順と異なるが、実は最初に撮影したのは夏の天体である「いて座」のM16だ。10月10日は夕方から天気が一気に回復して、八ヶ岳山麓では日没とともに銀河が美しく見えた。その中で、散開星団に淡い星雲が重なるM16をテスト撮影の最初の対象に選んでみた。

b0167343_1473960.jpg露光時間を4秒に設定して手持ち撮影を始めたが、途中に何度か低い霧が出て中断され、また望遠鏡とデジカメの光軸合わせも感じがつかめずに30分ほど試行錯誤を繰り返した。ようやく得た16コマをコンポジットして、中央部をトリミングしてみた。星団に重なる赤い星雲はかなり良く写っているが、4秒の露光でも日周運動で星像が流れているぐらいなので、暗黒星雲の切れ込みまでは写ってはいない。トリミングはしたが夏にアメリカン・サイズの25mm接眼レンズで撮影した写真とほぼ同じ範囲がおさまっている。

b0167343_148281.jpgテスト撮影の最後のアップは「こぎつね座」のM27亜鈴状星雲だ。こちらは露光時間を5秒で手持ち撮影した16コマをコンポジットして、中央部をトリミングしている。好条件もあって、暗い空を背景に星雲が明るく写っている。以前の撮影では、地図の銀行マークのような中央部分のみが薄らと写る程度だったが、今回は周辺の淡い部分も写っているようだ。しかし、やはり露光時間が長かったせいで星像が日周運動で流れてしまい、微細な構造まではわからないのが残念だ。

ということで、テスト撮影では欲張って露光時間を長くしたため、星像が日周運動で流れてしまった画像が多かったが、望遠鏡のレストア、アメリカン・サイズ用アダプター、広視野30mm接眼レンズと手持ち撮影用リングという段階を経て、手持ち撮影でNikon 8cmの世界をかなり忠実に再現出来るようになってきた。

こうして改めてテスト画像をながめてみると、望遠鏡で見る天体の多種多様な姿に感動する。眼視では色彩こそ写真のようには判らないが、手持ちで撮影した写真は望遠鏡で覗いた天体の姿を切り取ってくれている。お手軽手持ち撮影は、そこが面白くて、そこに価値がある。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-10-25 01:57