秋空の「ト」の字(M103星団)

カシオペヤのWと重なるようにある小さな散開星団のM103は、メシエカタログでメシエ自身がリストアップした最後の星団とされている。10月5日の晩にM79に先だって望遠鏡を向けてみた。双眼鏡では小さな光芒として見えるのだが、望遠鏡では「ト」の字型に4つの星があり、中央の星がオレンジ色をしているのが目立つ程度で、これを星団と言っていいのだろうかというのが第一印象だ。すぐ近くに矢型に4つの星が集まっていて、中央の星がオレンンジ色をしているところまでM103とよく似ている。しかし、こちらは星団としてはリスト・アップされていない。

ところが、「ト」の字のほうをよく見ると、というか凝視しないようにしながら注意して見ると、オレンジ色の星のあたりがボンヤリとしていて、どうやら暗い星が集族しているらしい様子がうかがえる。昨年の秋に手持ち撮影で散開星団が写ることがわかりM103も撮影してみたことがあった。しかし、当時のデジカメでは「ト」の字の星しか写らなかった。今度のデジカメではどうだろうか。

b0167343_1245100.jpgそこで、接眼レンズは25mmを使い、ISOは3200で露光時間は3.2秒に設定して手持ち撮影したなかから16コマを選んでコンポジットした。すると、オレンジ色の星と一番明るい星の間に10個程の暗い星が写っていて、どうにか散開星団らしい体裁をとっているのがわかる。一方、矢型のほうは4つの星以外には暗い星はなくて、確かにM103とは一線を画している。

メシエが両者をちゃんと区別していたことに敬意を表したい。
(撮影したメシエ天体 通算79/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-10-29 01:05 | 星団