秋から冬の散開星団(その1-M45すばる星団)

10月10日の晩も夜半を過ぎると冬の星座が次々に昇ってきた。そして冬と言えば散開星団の季節だ。それなら、今夜はとことん散開星団を巡ってみようと考えた。

その一番手は有名なスバル星団だ。メシエは、彗星と紛らわしい天体をリストアップしてきたハズだったのだが、リストを世に出す段になって色気が出たのか、40番台には以前から知られていた天体を加えて45番目までを発表したらしい。そのおかげでスバル星団もM45としてリストに入れられたということだ。

このM45は星団の全容を見るには、望遠鏡で覗くよりも肉眼や双眼鏡で見るほうがいいのだが、この星団には明るい星々と重なって、美しい青いガス星雲がハケで掃いたかのように広がっている。それを手持ち撮影で捉えることが出来ないだろうかと、望遠鏡を向けてみた。

b0167343_233832.jpg広視野30mmの接眼レンズでも、明るい7つの星を全て視野に収めることはできなかったが、従来の接眼レンズよりは随分と広い範囲が見えており、なかなか見応えがある。空の透明度は抜群だが、さすがにガス星雲の存在は眼視ではわからない。

そこで羽子板の柄の部分に当たるアトラスは諦めて視野の外に置き、4秒露光で手持ち撮影した11コマをコンポジット処理してみた。すると、一番明るいアルキオネそしてメローペとエレクトラの周辺が青みを帯びて写っているのがわかる。

これが、果たしてガス星雲なのか断定はできないが、Wikipediaには「メローペを囲む散光星雲(IC349)は、1859年にテンペルが口径10cmの望遠鏡で発見した」と記載されている。手持ち撮影の感度は経験的に眼視よりも随分と高いので、口径10cmの望遠鏡の眼視で確認されているのであれば、口径8cmの手持ち撮影でなら捉えている可能性は高いと思う。
(撮影したメシエ天体 通算81/107個)
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2010-11-04 23:39 | 星団