秋から冬の散開星団(その4-M38星団)

秋から冬にかけての散開星団の中で何と言っても際立つのは、「ぎょしゃ座」にあるM36、M37、M38の3つの星団だ。空が暗いと、双眼鏡でも「ぎょしゃ座」の五角形を貫くように、3つの星団が一定の間隔で直線上に並んでいる様子が楽しめる。その3つの星団の中で、五角形の中心に位置するのがM38だ。

双眼鏡で見ると、3つの星団の中でM38が一番目立たない印象を受ける。それはM36には比較的明るい星が多くM37では暗い星が密集しているのに対して、M38は比較的暗い星が密集せずに広がっているからだと思われる。ところが、望遠鏡を向けて見るとM38もなかなか面白い。十字型をした星の並びが日周運動とともに視野の中を移動していく様子は、鳥か飛行機がゆっくりと進んでいくかのようにも感じられる。

b0167343_143388.jpg30mm接眼レンズで露光時間は2.5秒に設定して手持ち撮影した16コマをコンポジットしたが、星団を構成する星が十字型ないしギリシャ文字のψ(プサイ)のように並んで、それと重なるように微光星が広がっている様が写っている。この十文字の星のならびは、通常の天体写真では微光星に埋もれてしまい目立たなくなってしまうのだが、手持ち撮影だとはっきりと確認できるところが面白い。
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by Nikon8cmtelescope | 2010-11-15 01:06 | 星団