小さな雪だるま・・・(M76惑星状星雲)

秋から冬の散開星団のほとんどは、昨シーズンにまがりなりにも手持ち撮影することが出来ていた。だから、散開星団を撮影し直してもメシエ天体を手持ち撮影で制覇しようという目標には近付かない。そこで、11月5日の晩には、撮り残した(したがって難しい)対象にアプローチすることにした。まず目指したのがM76惑星状星雲だ。

ペレセウス座にあるM76については、正直なところ最近までその存在すら知らなかったのだが、別名little dumbbellつまりM27亜鈴星雲の小型版という訳だ。夏以降に、星図を頼りに何度か望遠鏡を向けたのだが結局は確認できなかった。しかし、とうとう11月5日の晩は眼視で確認することが出来た。とは言っても、形状はとても判別できないような少しいじけた感じの光芒に過ぎず、美しいとは言い難い。しかし、初めて見ることができた喜びが胸の中にジワジワと広がる。

手持ち撮影では、対象が暗いために星雲を視野の中心に置くと接眼レンズとカメラの光軸がなかなか合わせられない。それでも、周辺の比較的明るい星々が視野に均等に位置するように微調整することで、光軸が合うようになった。次は露光時間を変えながらデジカメのモニター上で星雲の写り具合と日周運動の影響との兼ね合いを確認し、妥協点を見いだして行く。こうして露光時間は5秒に設定した。あとは、撮影しては微動装置で日周運動を追いかけてまた撮影というパターンを繰り返し、モニターで確認して手ブレの目立つコマは捨てていく。

b0167343_13114723.jpg撮りためた16コマをコンポジット処理していくと、ようやく星雲の名前の由来が確認できるようになった。確かに、小さな光芒が2つ雪だるまのようにくっついている。M27亜鈴星雲に比べたら見かけの大きさは10分の一程度だろうか。
(撮影したメシエ天体 通算83/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2010-12-26 13:12 | 星雲