月三夜

3日間の連休中は晴天続きだった。月齢から言えば星空探訪には最適なのだが、寒さが厳しくて指先の感触が重要な手持ち撮影はお手上げの状態だ。そこで、夕方に望遠鏡をベランダに出して月を眺めた。とは言え、季節風の強いこの時期に、まして気温が大きく変化する夕刻となると、安定した気流が望めるはずもない。

8日は月齢4だったので、空が暗くなるころには月の高度も低くなり月面はユラユラと揺らいでいた。9日は穏やかで比較的暖かだったので期待して望遠鏡を出したのだが、意外にも気流が不安定で月の縁がギザギザに見えた。案の定、間もなくして強い北風が音をたてて吹き始めた。10日は寒さが厳しかったが、月の高度も高く気流が3日間で最も安定していた。それでも倍率を上げて月面散歩を楽しむような条件ではなかった。

8日は3コマ、9日と10日は5コマに分割して手持ち撮影した。短時間の撮影であっても、接眼レンズとデジカメのレンズの外枠を抑える指先が凍えて感覚がなくなってくる。手を擦りながら撮影を終えると、気流の影響の少ないコマを選んで、Huginでパノラマ合成処理した。こうして得られた三夜の月の写真を、組み写真にしてみた。やはり9日の月が気流の影響を一番強く受けていることがわかる。

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それにしても月の撮影は久しぶりだ。星雲が手持ちでも写るとわかってから、月はどちらかと言えば迷惑な存在だった。しかし、思い返せば手持ち撮影を本格的にはじめたきっかけは、2009年1月11日に手持ち撮影した満月だった。あれからちょうど2年が過ぎたことになる。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-01-10 22:53 |