お手軽撮影用アダプター(その3-M97/M108)

30mm広視野接眼レンズによる星雲の手持ち撮影では、視野の明るい星を目印にして撮影するので、対象とする星雲を視野の中心に持って来るのが容易でない場合も多かった。お手軽撮影用アダプターを使えばその弱点が克服できるはずで、今度は視野ギリギリにお互いがおさまるM97惑星状星雲とM108銀河でテスト撮影した。

b0167343_1293092.jpg眼視で2つの天体の存在が確認できるので、空の透明度はそれほど悪くない。北天にあって日周運動の影響を受けにくい対象なので、露光時間を4秒と長めにした。しかし、ほぼ天頂にあるにもかかわらず街灯りの影響を受けてしまい、撮影したコマの背景が明るくなってしまった。それでも、アダプターのおかげで構図を調整しやすくなっただけでなく、完全な手持ち撮影に比べてコマ数を稼ぐのが非常に楽になった。こうして撮影した48コマをコンポジットしてみたが、視野ギリギリに円形のM97と紡錘形のM108が対照的な姿を見せている。

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そこで、M97とM108をそれぞれ中心に置いた構図で、露光時間を4秒に設定して撮影した32コマをコンポジットしてみたが、対象を中心に置いた分だけ良く写っている。これなら、条件の良い空でコマ数を稼げば、フクロウ星雲の名の由来になったM97の大きな目玉のような構造も捉えられるかも知れない。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-02-16 01:32 | 手持ち撮影にこだわる訳