結論はいつも同じ・・(NGC4565銀河)

M51が渦巻き銀河を真上から見たフェイス・オンの代表的な姿であるのに対し、真横から見たエッジ・オンの代表と言えば「かみのけ座」にあるNGC4565になる。今のコンパクト・デジカメを購入し、まさか写るまいと思いつつもISO3200で手持ち撮影を試みたところ、モニター上でその姿を確認して驚いたのが、ちょうど去年の今頃だった。あれから早くも1年経ったことになる。今度はリングの助けを借りてコマ数を稼ぐことで、すこしでも明瞭な写真に出来たらと考えた。街灯りたっぷりの自宅の庭からではあるが、高い透明度に期待をしてNikon 8cmをNGC4565に向けた。

b0167343_017169.jpgMel111という疎な星団の直ぐ近くにあるので、望遠鏡の視野に導くのは意外と容易い。眼視だと中心部の小さな光芒は見えるが、長く伸びた腕までは確認出来なかった。露光時間を前回よりも短めの3秒に設定すると、繰り返し視野の中心に導いてはコマ数を重ねていった。64コマを選びコンポジット処理してみると、中心部からまっすぐに伸びる腕が左右で長さがかなり異なる様が比較的明瞭に写っている。しかし、3秒の露光時間でも日周運動の影響で星が伸びており、その結果として銀河もボッテリと厚みを帯びてしまって、この銀河本来のシャープさが感じられない。去年は写ったことに満足したのだが、写るとわかると「もっとよい写真を撮りたい」と欲が出てくる。

露光時間を延ばせば日周運動の影響を受けるし、露光時間が短ければ写りにくい。しかし追尾をせずに撮影する以上は、このジレンマからは脱することはできない。コンポジット数を増やせば、ある程度は改善できるが、それとて今回の64コマは上限に近く、その倍の128コマを処理する気力はない。そうすると出来る事はただ1つ、空が暗く透明度の高い場所に遠征し、可能な限り露光時間を短くして撮影すること、といういつも通りの結論に辿り着く。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2011-03-01 00:19 | 星雲