「簡易手動追尾法」(その2-M51子持ち銀河)

簡易手動追尾法を思いついて最初に試みたのは、3月5日の晩に盆地の郊外でM51を撮影している時のことだった。そうやって露光時間を8秒に設定して撮影した中から32コマを選んでコンポジット処理してみた。簡易手動追尾法をはじめる前の2月13日に露光時間を3秒に設定して撮影した64コマのコンポジット画像と比べると、かなり鮮明な画像になった。

これに気を良くして、3月9日の晩には八ヶ岳山麓で更に長時間の露光を試みた。まずは露光時間を13秒に設定して挑戦したが、時々得られる鮮明な星雲の姿に励まされ頑張ってみるものの、いかんせん成功率が低すぎる。そこで10秒に設定してみたが、それでも寒さに手が凍えてなかなかうまく行かない。そのうち空に急に雲が広がって雪が舞い出した。

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望遠鏡を撤収し車で10分も高度を下げると再び満天の星空が広がった。改めて望遠鏡を出して今度は8秒に露光時間を設定して撮影した。どうも、追尾なしで何とか許容される露光時間の3倍を越えてしまうと、簡易手動追尾の成功率が急激に悪くなるという印象だ。そうやって撮影した成果の28コマをコンポジットしたのが右側の写真だ。

b0167343_0493571.jpg最後に、3月5日の32コマと、3月9日の28コマをコンポジット処理してみた。本体の銀河からグルリと長く伸びる2本の腕のうちの1本が伴銀河に繋がる様子がはっきりと写っている。

この画像で今シーズンのNikon 8cmでのM51のお手軽撮影は打ち止めにしようと思う。そして、手動追尾に更に精進を重ね、より長い時間の追尾ができるようになった上で、来シーズンにまた挑戦してみよう。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-04-18 00:53 | 星雲