黒猫の目(M4球状星団)

6月3日の晩に霧が上がって姿を現した「さそり座」にあるM4球状星団も、ホトトギスの声を聞きながら簡易追尾で撮影した。M4は、見かけが比較的大きな球状星団で8cmでも十分に見ることが出来る対象ではあるが、星の密集度が低いために眼視では星団の中心部分しか見えず、大きさの割には迫力のない姿になってしまう。

この星団の魅力を知ったのは、32cmドブソニアンで見てからだ。周辺まで微光星が群れている様は、他の球状星団では味わえない独特の美しさだった。そして、この星団周辺部の微光星は、簡易追尾なら十分に写るはずだと期待して望遠鏡を向けた。

b0167343_019437.jpg露光時間を3.2秒に設定して簡易追尾して撮影したなかから29コマを用いてコンポジット処理した。以前の手持ち撮影だと、猫の目に例えられる中心部しか写らなかったものが、かなり広い範囲にまで暗い星々が群れている様が写っている。また、追尾のおかげで星団の中心部分の星も点像に近いため、比較的明るい星が一列に並んでいる様子も鮮明で、背景の闇と合わせて黒猫の目のように見えている。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-07-01 00:23 | 星団