夏の月

台風とともに涼しい天気が運ばれてきたかのように、そのまま過ごしやすい日々が続いている。そのせいか天気がすっきりしないが、夜には晴れそうだというGPV予報を見て7月22日の晩は自宅から車で30分ほどの山中に出掛けた。公営の公園内の駐車場に望遠鏡をセットして晴れるのを待つが、なかなかスッキリと晴れない。

そろそろ月も昇るし、こんな天気なら帰ろうかと思っていたところにヘッド・ライトを点けて車が1台入ってきた。公園の管理者なのだろうか、車止めの鎖の中に入っているのが不法侵入だと、すごい剣幕でどやされた。スッキリしない気持ちを飲み込むようにして、言われるままに望遠鏡を鎖の外に移した。このまま帰るのは逃げるようだし、何よりこれでは気持ちが収まらない。そこで、半ばヤケクソで雲から顔を出す星空をボンヤリと眺め、カエルの声と山の夜気を楽しんだ。

するとどうだろう、しばらくすると晴れ間がどんどん広がって星が見えてきた。月明かりで天の川はかろうじて存在がわかる程度。望遠鏡でもM22球状星団は良く見えるがM17オメガ星雲は存在が確認できないので、コリメート撮影はあきらめて、双眼鏡や望遠鏡で天頂付近の星団を眺めて楽しむ。気分もようやく晴れてきた。

駐車場の上には林の影が月明かりでクッキリと見えている。そして林の上に下弦の月が顔を出したので、望遠鏡を向けてみた。気流が良いのか、高度が低い割には細かい地形もよく見える。こんな山中まで来て月の写真というのも変な気がするが、デジカメを付けてコリメート撮影してみた。ISOは200でF値は5.6、露光時間は1/125秒で連続撮影した8コマをコンポジット処理した。

b0167343_113530100.jpg
細かい地形も見えるように、今回は大きめの画像でアップしてみたので、クリックして月面散歩をお楽しみ下さい!この写真は合法な場所で撮影したので、不法侵入の共犯にはなりませんので、ご安心を。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2011-07-24 11:39 |