星のゆりかご M16散開星団

相変わらずはっきりしない天気が続き、夏の星座から秋の星座が主役になる時期になってしまった。そこで梅雨の合間に撮りためた夏の主役達を、またまたプレイ・バックする。

6月28日の晩は、これまた梅雨の合間に青空が広がった。ただし八ヶ岳方面は雲がかかっているようなので、自宅から西の方角にある南アルプス前衛の山並みの中腹に向かった。予定していた駐車場には街灯があったので、林道沿いのちょっとした空き地に車を止めた。林が周囲を囲んでいるため、北極星がギリギリで見えるような狭い視界だが、東側を除くと空はかなり暗い。それでも自宅から30分足らずで来られるのだから、ありがたい場所だ。

ただ、期待した南側の視界が悪くて「さそり座」は頭の部分しか見えないが、目標としていたM16は木々の上にあったので、早速に望遠鏡を向けてみた。M16は散開星団として分類されるが、鷲星雲の別名を持つ散光星雲が重なってある。星団は8cmでも十分に見えるのだが、星雲は非常に淡く8cmではなかなか難しい対象だ。それでも昨年の4月に透明度が素晴らしく良かった晩には、自宅からも星雲の存在が確認出来たことがあった。しかし、この夜は湿度が高いためか、眼視では星雲の存在を確信することはできなかった。

b0167343_12102986.jpg露光時間を6秒とやや長めに設定して簡易手動追尾を行うのだが、やはり露光時間が長いと星が点像にならなかったり視野の中心からズレてしまうコマが多くなる。それでも長時間露光(と言っても6秒だが・・)にこだわったのは、鷲星雲にある通称「ゾウの鼻」と呼ばれる暗黒帯の切れ込みを写し取りたかったからだ。この「ゾウの鼻」の部分では新しい星々が誕生している「星のゆりかご」というような場所らしい。

撮影した中から34コマを選んでコンポジット処理してみたが、赤い星雲の中心辺りに鮮明ではないものの黒い切れ込みが写っているのがわかる。こんな写真でも、こうやって写ると感動がある。そして改めて宇宙の不思議を思う。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-08-07 11:16 | 星雲