立秋の夜(M31アンドロメダ銀河)

暦の上では8月8日が立秋だったが、猛暑が復活して熱帯夜が続いている。そんな熱帯夜の8月9日の晩も日付が変わる頃に車に望遠鏡を積むと、八ヶ岳山麓まで出掛けた。自宅を出る時には28度だった車の温度計は着くと23度を示していて、心地よいそよ風が吹いている。

着いた時には月が沈もうとしているなか西側半分だけ晴れていたのが、少しずつ雲が南東側に移動していき、月が沈む頃には完全に晴れ上がった。夏の大三角は西の空に移り、カシオペアからペガススの四辺形が天頂にあって、東の空にはスバル星団が昇ってきており、もうすっかり秋の夜空だ。撮り残した夏の星雲・星団を目当てに来たのだが、天頂付近以外は薄雲がかかっている。そうなると、自然と望遠鏡をM31アンドロメダ銀河に向けた。簡易手動追尾の威力を確認するには最適の対象だ。露光時間を8秒に設定して微動装置を握りしめると、ウキウキしながら撮影を始めた。

b0167343_17315844.jpg肉眼でははっきりしないものの、薄雲がたびたび横切るようで、同じ露光時間なのに短い周期で写る星雲の明るさが変化する。それでも完全に雲に隠されるような感じはないので撮影を続けた。8秒露光だと追尾の手加減が難しくて星がなかなか点像にならないが、久しぶりの撮影は本当に楽しい。口笛でも吹きたいような気分だ。結局1時間ほどで約150コマを撮影したところで、星雲が雲に隠れてしまった。

そうやって撮影した中から43コマを選んでコンポジット処理した画像には、アンドロメダ銀河の姿がかなり鮮明に浮かび上がった。昨年秋の手持ち撮影でもそこそこには写ったので、追尾すれば銀河の全貌を捉えることも可能だろうとは思っていたが、空の条件が良くない中でここまで写るとは驚きだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-08-13 02:21 | 星雲