雲間のカシオペヤ

新月期が近付いてくると、お天気が気になって仕方がない。頭の中には、簡易手動追尾で撮影してみたい対象や、ドブソニアン望遠鏡でじっくりと眺めてみたい対象が一杯だ。ところが、連日の不安定な天候である。

悶々としているくらいなら出掛けてしまえと、8月25日の深夜に八ヶ岳山麓に向かった。ところが、着いてみると、やっぱり曇っていた。しかし、割とサラッとした爽やかな風が吹いていて雲がゆっくりと動いている。とりあえず望遠鏡の架台だけ組み立てると、のんびりと夜風に吹かれていた。

しばらくすると、西の空に夏の大三角が雲間から切れ切れに見えるようなって、晴れ間が次第に天頂方向に移動してきた。双眼鏡で雲間の星々を拾うようにして眺めていると、カシオペヤのW字が姿を現した。カシオペヤから二重星団を経てペルセウスの星々と重なって、どうやら銀河も見えている。雲が晴れれば、なかなかの星空が期待できそうだ。写真は、その様子をコンデジで6秒露光で撮影し、12コマを星の位置を基準にコンポジットしたものだ。

b0167343_1393715.jpg
ところが望遠鏡を出すまでもなく一瞬で星空は消えてしまい、夢を見ていたのではないかと思われるように完全に曇り空に戻ってしまった。辺りには秋の虫の音がしんみりと響き渡っている。

なんとなく納得したような気分になり、機材をしまうと家路についた。
[PR]

by Nikon8cmtelescope | 2011-08-27 13:10 | 月・星のある風景