簡易手動追尾の集大成(オリオン星雲)

写ってビックリの馬頭星雲に先だって望遠鏡を向けたのは、オリオン星雲だった。先日に薄明迫る中で試した簡易手動追尾の画像が期待以上だったので、より良い条件ならどんな風に写るのか、ワクワクしながら望遠鏡をセットした。

星雲の微妙な広がりと、鳥の頭に当たるM43と本体のM42の間を暗黒星雲が隔ている様が、眼視でもよく見える。前回が、盆地の郊外とは言え街灯りの被る低空で、薄雲が時折通過する条件だったのとは、大違いの好条件だ。ただ、前回の方が気流は安定していてトラベジウムの星々が針で突いたように見えていたが、今回は星が多少は瞬いて見えている。

b0167343_1291.jpgまずは露光時間を段階的に増やしながらテスト撮影してみた。やはり、露光時間に比例して星雲の淡い部分まで写るようになって、10秒露光になると小三ツ星の北側の星々に重なる「ランニング・マン星雲」の明るい部分まで写っているのがデジカメのモニターでも確認できて、「おおっ!!」と思わず唸ってしまう。しかし、当然ながら露光時間に比例して追尾エラーが多くなってしまい、たとえ星が点像に写っても星雲が中心からズレてしまったりと、なかなか思い通りにはいかない。

b0167343_125525.jpg結局1時間近く格闘して撮影した200コマの中から、3.2秒露光で撮影した30コマ、6秒露光で撮影した20コマ、10秒露光で撮影した6コマを選んでコンポジット処理してみた。露光時間が長いほど視野の中心からズレたコマが増えるので、コンポジットした画像では周辺部の星像が線状から不整形と乱れてはいるものの、星雲本体は淡い部分までかなり鮮明に写っている。

この画像をブラインドでの追尾の集大成として、ひと区切りとしたい。そして、次の新月期までにはガイド鏡を使って撮影できるように機材を整えた上で、またオリオン星雲を撮影しようと思う。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-09-10 01:05 | 手持ち撮影にこだわる訳