魅惑のツブツブ感(M15球状星団)

8cm屈折望遠鏡で星々が分離しているのが眼視で判る球状星団は、M13M22など決して多くはない。30mm接眼レンズでの倍率は40倍。この倍率でコリメート撮影を行うと、メシエカタログにリストアップされている球状星団の大半は、周辺部の星々はなんとか分離して写るものの中心部は一塊となってしまう。中心部の星まで分離されるように写すには、もう少し倍率を上げる必要があるが、コリメート撮影用のリングが30mm接眼レンズ専用なので他の接眼レンズには残念ながら転用できない。

b0167343_2343543.jpg先日に、カメラのズーム機能を使ってM57リング星雲を撮影したところ、比較的うまく写すことができた。そこで、9月5日の晩に秋の代表的な球状星団のM15でも、ズーム機能を用いての簡易手動追尾を試みた。ただし、拡大率が上がると像が暗くなって追尾エラーも増えるので、本来のF値が2.0ところを2.5になる程度の軽度のズームに留めて、露光時間は3.2秒として簡易手動追尾を行った。追尾エラーのコマも多かったものの、ズームによって難易度が極端に増したような印象はうけなかった。

M15は眼視だと球状星団に特有の風合いは十分に感じられるものの、周辺部も含めて個々の星はほとんど確認出来ない。それが27コマのコンポジット画像では、中心部もほとんど白飛びしないで周辺部までツブツブとした球状星団らしい姿の写真になった。ちょっとしたズームなのに、ここまで効果があるとは驚きだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-09-14 00:00 | 星団