30秒露光の効果(その1-M33銀河)

くっしーさんのお陰でコンデジでの長秒露光が可能になったのに、10月1日の晩は北極星が見えず極軸合わせが不十分だったので、残念ながら長秒露光を試すことができなかった。早く試してみたくてウズウズしていたところ、10月4日の晩は月が沈む夜半過ぎに北西から晴れてくるとのGPV予報を見て出掛けることにした。

夜なべ仕事を終えると車に機材を積んで家を出た。平日なので午前3時には撤収しようと心に決めていたので、曇りがちな空に本当に予報通りになるのだろうかと心配になる。ところが八ヶ岳山麓に近付くにつれて空の状況が良くなって来た。そうなると現金なもので車のハンドルを握りながら自然と鼻歌が出た。

現地到着は午前1時ちょっと前、車から降りてみると空の半分ほどが晴れていて秋の銀河を雲間に確認することができた。北極星を目安にして慎重に赤道儀を設置すると、望遠鏡を組み上げて準備を整えた。ところが期待に相反して、次第に雲が増えてきてしまい、とうとう星がほとんど見えなくなってしまった。しかし、北西方向を見ると雲間から星空がのぞいているので、GPV予報を心のよりどころにして回復を待つことにした。

間もなく予報通り北西から雲が次第に減ってきて、星空がのぞくようになったが、撮影できるほどの晴れにはならない。あせっても仕方がないと腹をくくり、地面に寝転がって夜空を見上げていた。ようやく北から天頂付近までが晴れ上がったのは午前3時少し前。間もなく帰ると決めていた時間だった。

慌ただしくM33銀河星雲に望遠鏡を向けた。ミニ・ボーグで直接に見ると中心部の光芒が眼視で確認出来た。コンデジを据えると、露光時間を30秒に設定して手動ガイド撮影をはじめた。カメラのバック・モニターで確認すると、孫悟空の筋斗雲のような可愛らしい光芒が写っているのがわかった。ISOを3200、2000、1600と段階的に設定して撮影したなかから、それぞれ13コマ、8コマ、7コマの合計28コマを選んでコンポジット処理した。M33銀河は、近くにあるM31アンドロメダ銀河とともに規模の大きな銀河の代表として並び称せられているが、ミニ・ボーグに30mm接眼レンズの組み合わせのままの画角だと何とも可愛らしい。
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少しトリミングしてみたが、明るい中心部の周囲に淡く腕が広がっている様は、カニの甲羅と脚をイメージさせられる。
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露光時間を長くすれば、淡く広がる腕の様子がもう少しハッキリと写るかもしれないが、ミニ・ボーグで渦巻き銀河の詳細まで捉えるのはちょっと難しいそうだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-10-21 00:53 | ミニ・ボーグの世界