1分露光の成果(その1-M45スバル星団)

もう1ヶ月近く前のことになるが、10月26日の晩は見事に晴れ上がった。寒さを覚悟して、名古屋出張の折に閉店間際の登山専門店に駆け込み購入しておいた冬山登山用の防寒下着を早速に着用してみた。八ヶ岳山麓に着いたのは23時ごろ。その時点での気温は5度で、これが明け方に帰る時には0度になっていた。木枯らし1号が吹き荒れた直後なので、北風も吹いていて体感気温は氷点下の感じだ。それでも上着を着てしまえば寒さはあまり気にならなかったのは、防寒下着の効果だろうか。

まずは長秒露光に備えて、しっかりと極軸合わせを行なう。といってもNikon 8cmの赤道儀には極軸望遠鏡はなく、しかも赤緯が35度で固定されてしまっている。八ヶ岳山麓の緯度は36度近いので、水準器を水平よりも若干上を向くように調整しながら望遠鏡を北極星の方向に向けた。試しに適当な星を選んで望遠鏡を向けて見ると、十字線に合わせた星は手動ガイドでピタリと収まった。どうやら極軸合わせはうまくいったようだ。

最初に望遠鏡を向けたのはM45。ミニ・ボーグに30mm接眼レンズを組み合わせるとコンデジを装着した。ここで、長秒露光できることを考えて、少しでも像がシャープになるように、コンデジのF値を開放の2.0から2.8へと少し絞り込んだのであるが、これが良かったかどうかは、後々に考えさせられることになった。ということで、くっしーさん仕込みのCHDKで露光時間を64秒に固定すると8cm屈折望遠鏡でガイド星を睨みながらひたすら手動ガイドを行なった。ダーク減算処理に露光と同じ時間をかけるので、1分間のガイドの後は一休みできる。その間に、バックモニターで写りを確認し、首や肩そして腕をグルグル廻して体をリラックスさせ、手袋の指先が切ってあるので凍えた指先をマッサージする。そして、再び1分間の手動ガイドに集中する。その繰り返し。

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ISOは3200でスタートさせて、5コマ撮影する毎に段階的に下げていった。ISOを下げるにしたがって像はシャープになって画像の粗さも改善されるが、当然ながら暗い部分は写らなくなってくる。ISOを800程度にして露光時間をもっと延ばせればいいなあ、という感じだ。結局ISOを400まで下げながら撮影したコマの中から全部で38コマをコンポジットした。それに最小限の強調処理を施したものをアップしておく。F値を少し絞ったためか、星団の主星に6本の輝線が入ってしまった。キラキラした雰囲気でなかなか面白いのだが、重なる青いガス星雲が目立たなくなってしまったのは残念だ。結果的には絞りは開放の方が良かったかも知れない。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-11-19 01:18 | ミニ・ボーグの世界