八ヶ岳おろしの季節

西高東低のいわゆる冬型の気圧配置になると、八ヶ岳から甲府盆地に向かって「八ヶ岳おろし」と呼ばれる北からの季節風が吹き下ろすようになる。とうとう11月20日の晩には、本格的な八ヶ岳おろしがやって来た。この風を避けるため、いつもより八ヶ岳から少し離れた観望地に出掛けたのだが、そこでも北風が吹いていた。

できれば久しぶりにNikon 8cm本体でのコリメート撮影をやろうと思っていたのだが、望遠鏡が風にあおられて星が視野の中で躍っていた。そこで、ミニ・ボーグでのコリメートに切り替えてみたのだが、バックモニターで撮影したコマを拡大して確認すると、星が肥大して写っていた。

それならと、赤道儀の上に自由雲台を取り付けてデジカメ本体でガイド撮影することにした。できれば数分の露光時間を試してみたかったが、すでに月の出の時刻だったので、コンデジの露光時間は50秒と短めに設定した。コンデジ本来の28mmだと広角過ぎて望遠鏡まで写りこんでしまったので、ズームを35mmに切り替えた。そして、ISOを1250で5コマ、800で10コマ、640で5コマ撮影した。コンデジ自体での撮影なら、ガイドが多少粗かろうが問題はないので、随分と手動ガイドも楽だった。これなら、数分の露光時間でも手動ガイドに体が耐えられそうだ。

20コマをコンポジットしてみると、オリオン大星雲はもちろん、火焔星雲や馬頭星雲、はたまたバラ星雲やバーナードループの存在も淡いながらも確認出来て、これはこれで、なかなか面白そうだ。コンデジの長秒露光での天体写真のレパートリーが、また1つ増えたことになる。特に、これから八ヶ岳おろしが本格化してきて風が強い夜であっても、撮影を楽しむことができるのは嬉しい。

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考えてみると、オリオン座をガイド撮影したのは天文少年の頃以来ということになる。
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by Nikon8cmtelescope | 2011-11-24 02:45 | 月・星のある風景