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ダーク減算が入らない!!(その2-M81/M82 Bode銀河)

ダーク減算処理なしでの撮影であるが、次はM81/M82 Bode銀河だ。こちらは、64秒露光のISO800で6コマ、101秒露光のISO800で9コマを撮影し、その後で40秒露光のISO1250で15コマを撮影した。露光時間の合計が30分強なので、ダーク減算処理が入ればインターバルも入れて1時間半近くを要することになるが、減算処理なしで実際に撮影に要した時間は約45分だった。

30コマを撮影した中から、64秒露光の5コマ、101秒露光の9コマ、40秒露光の10コマの合計24コマを選んでコンポジット処理してみた。M81の銀河をとり巻く淡い部分にあるスジ状の構造も写って、これで二本の腕の方向が入れ替われば、色合いと言い亀甲様の構造と言いウミガメが泳いでいるかのように見える。M82は、やや露光オーバーの感じで銀河の濃淡がつぶれてしまっているが、赤いガスの吹き出しが不鮮明ながらも確認できる。

ダーク減算が入らない!!(その2-M81/M82 Bode銀河)_b0167343_13092.jpg
M82がオーバー気味になるので、あまり強調処理を施さなかったせいか、ダーク減算のムラはM51の画像ほどではない。しかし、M81の周辺の緑がかった色ムラは、その影響だろう。それでも、このくらいの画質であれば、短時間でコマ数を稼げるというダーク減算なしでの撮影の利点の方が、画質の低下という欠点を上回っている感じだ。

ところで、この夜以降はダーク減算処理をせずに撮影しようとしても、必ず減算処理が入ってしまうようになった。CHDKの設定画面で「RAW parameters」のメニュー画面に入って、「Dark Frame Subtraction」をoffに設定しても、やっぱり減算処理されてしまう・・・・・。そもそも、この夜もどうして減算処理されなかったのか、よくわからなかった。いったい、どうなっているのだろうか!?

by Nikon8cmtelescope | 2012-03-02 01:33 | 手持ち撮影にこだわる訳