球状星団の季節(その3-ω星団)

2月3日の晩も、そうこうするうちにスピカが高度を増してきたので、南天の低いところを地平線に沿うように双眼鏡を流してみると、ボンヤリした光芒がすぐに見つかった。そうω星団だ。早速にNikon 8cmを向けてみると、オレンジがかった大きな楕円形の光芒が広がるものの、個々の星が分離しているところまでは確認できなかった。星団の高度は南中時でも6度ほどで望遠鏡はほとんど水平に近く、冬空とは言えちょうど市街地の方向なので街灯りの影響をかなり強く受けている。

そこで、露光時間を20秒に設定しISOは400とかなり控えめにしてコンデジで撮影を始めた。40コマほど撮影したところで、ギャラッド彗星とM91のランデブーをfornax8さんが教えてくれたので撮影を打ち切った。撮影した中から24コマを選んでコンポジット処理してみた。

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ISOが400で20秒という短い露光時間で街明りが被った撮影にもかかわらず、多数の星々が密集して写っている。高度が十分にあって露光をしっかりとかけたら、きっとスゴイ星の集団なのだろう。黄金色というよりは鉄サビ色といったくすんだ感じを受けるのは、高度が低いためなのだろうか。しかしよく見ると、星団の周辺にある星の中には純白に写っているものもあるので、この色合いは低空なためばかりではなさそうだ。M53が青味掛かった色合いに写っているのとは対照的だ。

昨年の今頃に、強風の中を手持ちで撮影した正体不明の光芒が、なんだか懐かしく思われる。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-03-10 00:44 | 星団