春の系外宇宙(その7-M83銀河)

M83は南天の回転花火の異名を持つ系外宇宙で、腕のねじれ具合が独特な上にみかけの大きさもそこそこある。ただ、高度が低い点にやや難がある。

3月24日の晩の茅が岳山麓は、季節風も弱まってマズマズの条件。Nikon 8cmにM83を導いてみると、眼視でもかなりの広がりを持った銀河だということがわかる。本家の回転花火であるM101よりもはるかに見やすい。しかし、ちょうど甲府盆地の街灯りが被るので、ISOを高くすると写野が真っ白になってしまう。

そこで、ISOを抑え目にして露光時間を20秒にしてISOを1600に、さらに露光時間を32秒にしてISOを1600から500に、そして露光時間を40秒にしてISOを640から400に設定すると、全部で約50コマを撮影した。本当は、もう少し露光時間を増やしていきたかったのだが、雲が広がってしまい撮影を中止した。望遠鏡のバランスも良かったのか、手動追尾も実にスムーズに出来て、ほぼ全てのコマで星が点像に写っていたのに残念だ。

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45コマをコンポジットしてみると、追尾が良好だったので2本の腕は微細な構造まで比較的良く写っている。しかし、街灯りの影響でISOを抑え目にしたこともあって、腕の淡い部分は背景に埋もれてしまっていた。ということで、銀河星雲とは思えないような何だか不気味な画像に仕上がってしまった。この星雲の美しさは、翌日に富士山麓で好条件のもとで撮影してリベンジできたので、また後日にアップしたい。

ところで、このM83は久しぶりに新たに撮影したメシエ天体となった。調べてみると、昨年の春のはじめに撮影したM44以来ということになった。ガイド望遠鏡を載せて完全手動ガイドが出来るようになってからは、手持ち撮影や簡易手動追尾で撮影した対象を撮り直してばかりだったのだから仕方がないのだが・・・。また、メシエ天体の完全制覇に向けて、少しずつ積み上げていこうと思う。

(撮影したメシエ天体 通算86/107個)
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by nikon8cmtelescope | 2012-05-08 00:09 | 星雲