春の系外宇宙(その11-M98銀河)

4月23日の晩に、M59とM60の組み合わせに次いで、望遠鏡を向けたのはM98だ。今度は「しし座」のデネボラから巡って辿り着いた。細い紡錘形の光芒が、眼視でも確認できる。近くにある3等星を挟んでほぼ反対側にはM99があるので、できれば一緒に写そうと試みたのだが、同一視野には入らなかった。

そこでM98を視野の中心におくとコンデジを装着し、手動ガイドをはじめた。今度は手頃なガイド星が見つかったので、追尾はスムーズだ。露光時間を20秒にしてISOは3200から1250で、32秒にしてISOは1600から1000で、そして40秒にしてISOは1600から1000で撮影してみるが、コンデジのバックモニターで見るM98は大海原を漂う木舟のように小さい。しかも撮影している間に、東の空に姿を見せた銀河が次第に光度を上げて、夏の賑やかな星座が手招きしている。夜明けが早くなって薄明開始は午前3時半前なので、夏の星雲・星団を撮影するならそろそろ始めなくては・・・と誘惑に負けてしまい全部で40コマを撮影したところで区切りとした。

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追尾は良好だったので撮影した40コマの全てを使ってコンポジットしてみたが、露光不足は明らかだった。明るい中心部から二本の腕が皿のように見えているが、その外周の淡い部分は僅かに確認できる程度で、一見すると系外宇宙とは思えないような何とも不思議な姿になってしまった。

(撮影したメシエ天体 通算89/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2012-06-19 01:42 | 星雲