連続星なし記録は50日目でストップ

Breeze is nice.

これは沢木耕太郎の深夜特急に、フェリーの上で海風に吹かれながら同行のネイティブが口にしたとして紹介されている有名なフレーズ。

昨晩は、久しぶり、本当に久しぶりに八ヶ岳山麓で星空の下に立つことができた。ちょっぴり湿気を含んだ夜風に吹かれながら、雲の隙間の夏空を見上げていると、このフレーズが脳裏に蘇った。

b0167343_1512775.jpgさて、肝心の撮影はといえば、これはもう散々な部類に入る。北極星が雲に覆われてしまうことが度々で、極軸合わせが十分に出来なかったので、ミニ・ボーグにコンデジを装着して、M8とM20という夏の定番を狙ったものの、1コマを撮影しただけで雲に覆われてしまった。

そこで、低空の雲の上に顔を出していたM11付近を狙ってみたが、慌てて撮影したのでピントが大甘。おまけに、こちらもしばしば薄雲に覆われ、しばらくすると本格的に雲に隠されてしまった。

b0167343_1523699.jpgだんだんと追いやられるように天頂付近に望遠鏡を向けて、今度はデネブに近い北アメリカ星雲の撮影を始めたが、こちらも雲の襲来が度々で、まともに撮れたのはほんの2コマだけという有様で、とうとう雲に隠されてしまった。

そんな散々な夜ではあったが、久しぶりにガイド星を追いかけるのは気分が良かった。日常から解き放たれた快感と、広い空間に一人でいるという寂寥感が夜風の心地よさと相まって、体の芯からリセットされる感じだった。写真はまたこの次でいいさ!

家に戻ってくると、東の空には細い月と金星そして木星が見えていて、アッと気が付いた。15日が木星食だったことを完全に失念していたのだった。もともとは大阪に出張の予定だったので諦めていたのだが、いろいろで出張が直前にキャンセルになって、その時間帯は木陰にはびこっている庭の雑草と、太陽を避けるようにして格闘していたのだった・・・。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-07-16 15:10 | ミニ・ボーグの世界