夏の星雲・星団(その9-M17オメガ星雲-その2)

4月と5月に撮影してあった夏の星雲・星団も、今夜でめでたく在庫一掃・・・

・・・5月18日の晩は、マウンテンバイクの競技会を翌朝に控えた富士見高原スキー場の駐車場にいた。次々とヘッドライトを灯したまま駐車場に入ってくる車に閉口しながらも、撮影対象の夏の銀河の方向は駐車場の入り口と反対側なので、そのまま居座った。空には見事な天の川が見えているのに、翌朝の競技に備えてなのか、車から降りて星を見上げようという人は皆無に近い。かなりの台数の車が止まっているにもかかわらず、信じられないくらいに静かだった。

M20とM21を撮影した後に望遠鏡を向けたのはM17だ。20秒露光(ISO 800)からはじめて、32秒露光(ISO 1000)と40秒露光(ISO 1000-640)でコマ数を稼いだ後は、64秒露光(ISO 800-640)、80秒露光(ISO 460)と露光時間を延ばして4-5コマずつ撮影した。極軸合わせも赤道儀のバランスも良好だったので、さらに128秒露光(ISO 640-320)から161秒露光(ISO 640-320)と露光時間を延ばしてみた。全部で50コマ余りを撮影して薄明開始を過ぎた午前3時半前に撮影を終了した。露光時間と同じだけダーク減算処理に時間がかかるので、所要時間はちょうど2時間だった。

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44コマを選んでコンポジット処理したが、積算の露光時間は48分でコマ当たり1分を超える計算になったから、前回に薄明間際に慌ただしくM17を撮影した際の4倍の時間をかけたことになった。露光時間の差に見合ったものかは別として、星雲の淡い部分が当然ながら前回よりも良く写っているし、星々の色が出ている(ピントが甘かったなあ)。ここまで写ると、白鳥星雲という別名よりもΩ星雲という本来のニックネームらしくなってくる。

機材の撤収を終えるころになると駐車場には朝の気配が漂って、起き出す人達がそろそろとでてきた。朝焼けのグラデュエーションは美しく何とも爽やかな高原の朝だ。ふと、こんな朝を迎える中を帰ろうという自分は、自転車競技会の参加者からは理解できないだろうなあと思った。それはちょうど、素晴らしい星空に興味も示さず車中泊している自転車愛好者を呆れていた自分の裏返し。どちらが健全か・・・勝ち目は全くない。

追記 2013年1月
簡易フラット補正+星マスク処理+HDR処理を施してみた。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-10-05 23:51 | 星雲