くっしーさんと!!(馬頭星雲)

くっしーさんと富士見高原で一緒になったのは、10月14日の晩だった。23時頃に富士見高原に着くと1台先客があったので、「こんばんは!」と声だけかけて機材のセッティングをはじめた。しばらくすると、先客の同好の志がこちらに近付いてきた。なんとそれが、くっしーさんだった。

ひとしきり近況報告・情報交換をした上で、「さて今夜は何を撮影しようか」ということになった。折からオリオン座が東の空に高度を上げつつある。三ツ星の一番東側のアルニタクを望遠鏡に導き、Nikon 8cmでしばらく観察していると、眼視でも「燃える木」星雲や、NGC2023の存在が何となく確認できるようだ。そこで馬頭星雲を狙うことにして、露光時間を64秒から始めて手動ガイドの露光時間を段階的に伸ばしていった。

1時間もしただろうか、くっしーさんが「何だか空が白っぽく見える!!」と声をかけてきた。確かに着いた頃には冷たい風が吹いていたのがピタリと止んで、星の瞬きもほとんどない。そして、カシオペからシリウスの方向へと流れる冬の銀河は、白けてきた夜空に埋もれてしまいそうな感じだ。はっきりした雲が出る訳でもなければ、機材が結露する訳でもないので、比較的上空に水蒸気が増えてきたために、空の透明度が急激に低下してきたようだ。

そうかと言って、コンデジのバックモニターで見る限りは、馬頭星雲の写り具合が目に見えて悪化した印象もなかったので、そのまま撮影を続けた。徐々に伸ばした露光時間は100秒越えとなり、時々くっしーさんが近くに来てくれるのだが、おしゃべりしながら追尾できるような状況ではなくなっていた。ひたすらガイド星に選んだアルタニクに集中し、微動装置を握り続けた。その後は空の透明度がいくらか持ち直した印象もあり、午前4時ごろをもって撮影を終了した。休暇をとってあるというくっしーさんを残し、午前4時半ごろに帰路についた。

さて、そうやって撮影したのは全部で32コマ。64秒露光(ISO 640)が8コマ、80秒露光(ISO 640)が8コマ、101秒露光(ISO 500)が4コマ、161秒露光(ISO 400-500)が8コマ、256秒露光(ISO 250)が4コマで、積算の露光時間は65分。1コマ当たり2分という労作・・・のハズだったのだが、コンポジットして強調処理しようとすると画像のヌケが非常に悪く、淡い星雲を少し強調しただけで背景の空が白っぽく浮かび上がってしまう。ということで、強調処理は控えめにしてコントラストをつけて誤摩化したのが、こちらの画像。

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ウ〜ン、淡い天体を狙うのには空の透明度が大切だということを再認識したのが収穫かなあ。

追記
なんちゃってフラット補正を施してみたので、追加でアップする。
b0167343_210528.jpg
(クリックすると大きくなります)
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by Nikon8cmtelescope | 2012-11-03 02:26 | 星雲