またまたオリオン星雲

前回のオリオン星雲はほぼ会心に近い出来映えなのだが、僅かな追尾エラーではあるものの、他の部分で満足がゆくものであっただけに、かえって残念というか悔しい気持ちでいた。追尾エラーの原因は、赤道儀の微動装置の動きの渋さによるもので、どうもNikon 8cmの赤道儀は天の赤道に近い対象を南中する方向で追尾した時に、微動装置の動きがギクシャクする印象を受けていた。

それなら、南中後に撮影してみたらいいのでは!と考えて撮影の機会を狙っていたところ、10月25日の晩に夜半過ぎから晴れる予報だったので、富士見高原に出掛けた。この夜は月没が午前2時過ぎでオリオン座の南中時刻が午前2時半過ぎなので、薄明開始までに2時間の猶予がある。それだけあれば、何とかなるだろうと考えた。このところ出掛ければ必ず同好の志に遭遇したのだが、さすがにウイークデーのど真ん中で上弦を過ぎた月があるとなれば、他には誰もいなかった。

月没までに念入りに極軸合わせを行い、ピント合わせのために試し撮りをしてみたが、やはり赤道儀の動きが渋く、30秒以上の露光だと星を点像にするのは非常に難しい。そこで、南中するのを待って望遠鏡を反転させた。すると、微動装置の動きはいくらか改善された感じだった。80秒露光(ISO 1000)から始まって、40秒露光(ISO 1600-1000)、そしてISOを1000に固定して32秒、20秒、16秒、10秒、5秒と露光時間を短くしながら撮影を重ねた。その中から追尾エラーの少ない画像を60コマ選んでコンポジットしてみた。やはり露光時間の長いコマでは追尾エラーが多いため涙を飲んで捨てざるを得なかったコマが多く、結果的に短時間露光のコマが多くなったので積算の露光時間は28分にとどまった。その結果は・・・・

b0167343_158183.jpg

・・・・星は前回よりもいくらかは点像に近くなったが、ピントがやや甘かった。ピントは反転前に時間をかけて納得行くまで合わせたのだが、反転後は確認しなかった。後から考えてみれば、反転後はコンデジの向きが変わるのに伴いアダプターの僅かな遊びの向きも逆転するので、それでピントがズレたのだろう。実は、反転前に暴れる微動装置をなだめるようにして必死の思いで手動追尾した40秒露光が約20コマあった。これらのコマはピントもバッチリで追尾エラーが少なかったにもかかわらず、構図を一致させて撮影した反転後の画像とはレンズ収差の方向が逆転しており、試しに反転後の画像とコンポジットしてみると周辺部の星像が大きく乱れてしまい、使い物にならなかった。これも誤算だった。

ということで、次の新月期に再挑戦の予定と相成った次第・・・。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-11-08 02:02 | 星雲