星野写真もフラット補正

富士山麓に撮影に行った折に、Canon Power Shot S95で撮影したオリオン座の写真を2つ。
最初は、10秒露光で固定撮影した4コマを星の位置が重なるようにコンポジットしてみたもの。
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星に合わせてコンポジットしたので、景色がブレて見えている。月明かりがあるでもないのに、富士山が明るく照らされたようになっているのは、街明りの影響による。それから、富士山の向こう側が明るいのは静岡県側の街明りだ。季節風に伴って薄雲が流れ込んでいる影響で、西側が特に明るくなっている。

このような条件下で、今度はコンデジをNikon 8cmの赤道儀に搭載し、Nikon 8cm本体で手動ガイド撮影した。6分露光で撮影した4コマをコンポジットした画像を、そのままトーンカーブのみで調整したものがこちら。
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画面左下にはダーク減算後も残った熱カブリと街明りの影響が出ており、右下には街灯りの影響が出ている。
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この影響を補正するため、画像を白黒に変換して「ぼかし」処理をしてフラット補正用の画面を作ってみた。しかし、画面左側(東側)を縦に流れる銀河の光も背景として拾われてしまっている(少し濃淡を強調してある)。
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そこで左半分を斜めにマスクする補正を追加した画面を作製した(少し濃淡を強調してある)。
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さらに、画面中央部分をマスクする補正を追加した(少し濃淡を強調してある)。

この最後のフラット補正用画像を使用して処理を行ってみた。
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右下の暗い星がかなり失われてしまっているものの、街灯りと薄雲の影響が緩和された分だけ、強調処理が可能になったので、バーナードループやエンゼルフィッシュなどの赤い星雲も薄らと確認できる。

ということで、なんちゃってフラット補正は、星野写真の光害カブリの緩和にもある程度の効果は持つようだ。
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by Nikon8cmtelescope | 2012-12-06 00:06 | 月・星のある風景