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画像処理で蘇る星雲!(その3-M31アンドロメダ銀河)

これまでの「なんちゃってフラット補正」は、コンポジット処理後の画像に行っていたのだが、この連休中に更に進めて、「改良型なんちゃってフラット補正」を以前に撮影したM31アンドロメダ銀河に試みた。

画像処理で蘇る星雲!(その3-M31アンドロメダ銀河)_b0167343_143414.jpgこれは、単純にコンポジットして強調処理した画像。

周辺減光が顕著で色彩に乏しく、星雲の淡い部分を強調するために微光星まで強調されて、非常にうるさい感じの画像になっている。この画像には、「なんちゃってフラット補正」を施しても、周辺部にドーナツ状にカブリが残ってしまい、その効果は限局的だった。

この撮影の際には、もちろんフラット処理用の撮影などは行っていない。そこで、最近になって撮影したフラット画像を転用して、コンポジット処理前の個々のコマのカブリを1コマずつ補正した。その上でコンポジット処理を改めて行った。さらに「似非星マスク処理」を行うとともに、KameさんからアドバイスしてもらったPhotoshopのHDR(high dynamic range)処理を追加してみた。

その結果・・・・
画像処理で蘇る星雲!(その3-M31アンドロメダ銀河)_b0167343_3204535.jpg
いわゆる青ハロがやや目立つものの、星雲の微妙な色彩が浮き出してきている!!コンポジット前にカブリを補正したので背景のムラも少なくなり、視野の端にある伴星雲のM110もキレイに出ている。そして伴星雲のM32とM110の色調の違いも明確に区別が出来るようになった。同じ26コマを使って画像処理したのに、出来映えは雲泥の差だ。

こうなると、これまでコンポジット処理した画像にも、改めて「改良型なんちゃってフラット補正」をやってみたくなる。今度の年末・年始は満月期にあたるので、順次やってみようと思う。

今から楽しみだ!!

追記
くっしーさんから、星の輝度のバランスについてコメントをいただいた。確かに、上の画像だと星が暗過ぎる印象を受ける。そこで、星が肥大したりしない範囲で微光星の輝度を上げてみた。ついでに青ハロの修正も試みたのでアップする。
画像処理で蘇る星雲!(その3-M31アンドロメダ銀河)_b0167343_2252638.jpg

by Nikon8cmtelescope | 2012-12-26 02:03 | 手持ち撮影にこだわる訳