M81/M82ボーデ銀河 2013

年末・年始の集中的な画像処理で、撮影時の注意点としていくつか気付いたことがあったので、それを実践してみるべく、1月の新月期の連休に盆地の東部の山間へと撮影に出かけた。

まずは、極軸合わせを慎重に行って、10分ほどしても赤経軸方向のズレがほとんどないレベルになった。ガイド星選びは、サブ望遠鏡のミニ・ボーグでも対象のM81/M82を視野の中央に入れた上で、一番近くにある比較的明るい星をガイド星に選んで視野の中心に持ってきた。絞りは開放〜ッ!コンデジの接続に緩みな〜しッ!と1つ1つ指差し確認していく。テスト撮影しながらピントを追い込んでいくのだが、どうもカブリに左右差が出る。接眼筒、天頂プリズム、固定用のリングと確認していくが、改善しない。まあ、ここは見切り発車としよう。

まだ高度が比較的低くて光害の影響もあるので、LPS-P2フィルターを装着して撮影を開始した。露光時間は128秒でISOを640に設定して撮影を繰り返しながら、ひたすら手動追尾を続けた。約1時間半を費やして25コマを撮影し、コンデジのバッテリーを交換。そろそろ高度も出てきたので、今度はフィルターなしで、露光時間は101秒でISOを500に設定し、同じく1時間半を費やして23コマを撮影したところでコンデジのバッテリーが尽きた。

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まずは、LPS-P2フィルターを装着して撮影した25コマを処理した画像。
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こちらは、フィルターなしで撮影した23コマを処理した画像。

積算の露光時間は前者が53分に対して後者は39分。強調処理の程度が同じではないので一概には比較できないが、露光時間の短かった後者のフィルターなしの画像の方が、特にM81の淡い部分が良く描出されている。また、M82の赤いガズ像を別にすれば、LPS-P2フィルターを装着して撮影した画像は色彩に乏しい印象だ。

両者をブレンドし強調処理を追加して整えたのが、こちら。
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(クリックすると少し大きくなります)
2013年1月新月期 22:32 - 25:44 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
LPS-P2 filter (露光時間128秒; ISO 640) x 25コマ + No filter (露光時間101秒; ISO 500) x 23コマ積算露光時間 92分 
Photoshop Elementsを用いてダーク減算+コンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


今回は、コマごとのズレがほとんどなかったので、コンポジットによる周辺部の星像の乱れは随分と改善された。とは言え、中心部の星像がシャープになった分だけ周辺部の乱れが目立つが、この程度であればコリメート撮影の宿命とも言えるものだから仕方がないか・・・どうにか前回の反省を生かすことができたように思う!
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by Nikon8cmtelescope | 2013-02-22 23:39 | 星雲