メシエ天体征服へカウントダウン(M95/M96銀河)

メシエ天体の完全制覇を目指してラスト・スパート!!と言えば景気がイイけど、難易度の高い地味な印象の小銀河ばかりが残っているので、子供の頃に夏休みの最後にやり残した宿題を心配しているみたいな、うら悲しい気分でモヤモヤしてしていた。

そうなると、いっぺんに2天体を片付けられたら有り難いなあというヨコシマな気持ちになって、まずは同一視野に複数のメシエ天体が入るところを狙おうと考えた。残りはどうせキレイには写りっこない小銀河だと思うと、未踏破のメシエ天体以外にも撮影してみたい対象は山のようにあるので、条件の良い夜はそちらにとっておきたいなんていうケチな了見も頭をもたげてくる。

そこで思いついたのは、下弦の月が昇ってしまってから、あまり見栄えのしない(だろう)棒渦状銀河や楕円銀河を撮影するというセコイ作戦。星図を眺めてみると「しし座」のおなかの下にあるM95とM96なら、どうやら同一視野におさまりそうだ。よし、ここからメシエ天体征服の狼煙を上げてやれと、しし座のトリオを撮影した後にNikon 8cmを向けた。

手導入でも意外とあっさりと視野に入れることができて、ボンヤリした2つの光芒を視野の両端に据えると撮影を始めた。下弦過ぎの月明かりがあるので、最初はせいぜい40秒露光ぐらいまででお茶を濁そうと思っていたのだが、バック・モニターで見ると月明かりがそれほどは邪魔にならずよく写っていたので、露光時間を段階的に延ばしていった。そして2コマだけではあるが128秒露光までやって終了とした。

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(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年2月新月期 3:32 - 4:50 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1000) x 16コマ + (露光時間64秒; ISO 640) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 500) x 4コマ + (露光時間101秒; ISO 400) x 2コマ + (露光時間128秒; ISO 320) x 2コマ 全32コマ積算露光時間 33分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


コンポジット処理してみると、どちらの銀河も明るい中心部を取り巻いて淡い円形の構造がうっすらと写っている。どうしてどうしてなかなか立派な銀河じゃあないか。月夜にここまで写ったのだから、条件の良い夜ならもっと見栄えがしたハズだ。

子供の頃、親父に「二兎を追うものは一兎を得ず」だとか「慌てる乞食はもらいが少ない」だとか、よくたしなめられたのを思い出した。あれから40年経っても、一向に進歩がないなあ・・・。

(撮影したメシエ天体 通算96/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2013-03-19 23:40 | 星雲