モンキー星雲 2013

2月はじめに、やまねももんがさんのサイトにアップされた双子座領域の星野写真で、M35星団の傍らに真っ赤な明るい星雲が写っているのが目を惹いた。赤い星雲にCanon PowerShotS95の感度が良好なのは、バラ星雲で確認済み。以来、みかけの大きさがNikon 8cmのコリメート撮影にちょうど良い対象を探していたので、オオッと思った。

見ると、NGC2174 : 散光星雲 (モンキー星雲)とある。そうそう、くっしーさんが以前にコリメート撮影で挑戦し、結構よく写るものだと感心したことがあった。星図で確認すると双子座の足下にあり、M35がよい目印になって簡単に視野に導けそうだ。そこで、2月の新月期に狙ってみることにした。

既に南中を過ぎて、双子座のあたりは盆地の街明かりに飲み込まれようとしているなか、まずはフィルターなしで撮影してみた。40秒露光で撮影してみると、赤い星雲の存在がコンデジのバックモニターでもしっかりと確認できた。そこで露光時間を64秒に延ばしてみたところ、かえって街明かりの影響が強くなって、光害カブリに埋もれてしまった感じだった。この、フィルターなしの画像をコンポジットしたのが、こちら。
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2013年2月新月期 22:51 - 23:39 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 2000) x 16コマ + (露光時間64秒; ISO 1000) x 8コマ 全24コマ積算露光時間 19分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


対象はさらに高度を下げて光害の影響が増すばかりなので、赤い星雲に威力を発揮するLPS-V4フィルターを装着して撮影してみたところ、ISOを上げてもコントラスト良く星雲が浮かび上がった。そこで、露光時間を延ばしつつ撮影を続けた。電池切れになるまでに撮影した24コマをコンポジットしたのが、こちら。
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同日 23:48 - 25:09
LPS-V4 filter (露光時間64秒; ISO 1600) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 1600) x 4コマ + (露光時間101秒; ISO 1250-1600) x 4コマ + (露光時間128秒; ISO 1250) x 4コマ 全24コマ積算露光時間 34分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


本当は両者をコンポジットするつもりだったのだが、フィルター装着の際に視野がズレたことに気付かずに撮影したために両者を重ねると収差が強くなってしまった。そこで、今回はLPS-V4フィルターで撮影したこの画像をもって完成とした。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-04-02 01:32 | 星雲