M63ひまわり星雲2013

3月も新月期が近づいてきた。残りが3つになったメシエ天体を早々に片付けて気持ち的に楽になりたいところだが、メシエ城本丸の守りは堅く、周囲に散らばる撮影済みの銀河がダミーとして立ちはだかっている。そうなると本分を投げうって逃避したくなってくる。学生の頃に定期試験が近づくと本が読みたくなる心理と同じだろう。

この夜も、しばらくは残りの対象を視野に入れようとバタバタしたが思うようにいかず、早々に白旗を揚げた。仕方がないなアと、気流が比較的安定していたので、以前から撮影してみようと思っていたM63にNikon 8cmを向けた。正直なところ、行きの車の中でもう撮影しようと決めていたのだった・・・。

M63を対象に選んだのは、このところ手動追尾の精度が随分と高まったので、ひまわり銀河の別名の由来になっている顆粒状の渦巻き構造が、写るのではないかと期待したからだ。と言うのも、2011年の年末に季節風が吹きすさぶなかで大胆にも撮影したところ、条件の割にはそこそこ写っていたからだ。

細かい構造を写すのであれば、露光時間が多少短くても追尾の精度が高いことが重要だと考えて、40秒露光からはじめた。そして、微動装置の手加減を掴むとともに露光時間を延ばした。さらに、画質の向上を目指すにはコマ数も重要と考えて、途中でバッテリーを交換して撮影を続けた。

そうやって写した91コマ(積算の露光時間は95分!!)の画像を処理してみると・・・
b0167343_1721386.jpg
2013年3月新月期 23:03 - 27:08 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間40秒; ISO 1250-2000) x 22コマ + (露光時間64秒; ISO 640-1250) x 44コマ + (露光時間80秒; ISO 500-800) x 25コマ 全91コマ積算露光時間 95分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


ひまわりと言うよりも、仏前に供える白菊みたいな姿になってしまった。コマ毎の露光時間が短かったので、星雲の淡い部分を持ち上げようとするうちに、腕の顆粒構造が少し膨化してしまったのが原因かな。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-05-07 23:13 | 星雲