メシエ天体制服へカウントダウン(M88)

5月の連休明けにNikon 8cmによるメシエ天体のコリメート撮影は目出たく完走を果たしたが、それまでの奮闘・迷走を順次アップしていく・・・

メシエ天体の完走まで残り3つとなった。3月の新月期でのゴールインを目指して、この夜も夜半過ぎにNikon 8cmを「かみのけ座」から「おとめ座」にかけての領域に向けた。まずは、成果の写真をアップしたい。
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2013年3月新月期 1:09 - 2:24 山梨県笛吹市
Nikon 8cm (f 1200mm) + Takahashi LE30 (30mm) 手動ガイドによるCanon PowerShot S95 コリメート撮影
No filter (露光時間32秒; ISO 2000) x 4コマ + (露光時間40秒; ISO 2000) x 4コマ + (露光時間50秒; ISO 1600) x 4コマ + (露光時間64秒; ISO 1250-1600) x 8コマ + (露光時間80秒; ISO 1250) x 4コマ + (露光時間101秒; ISO 1000) x 4コマ + (露光時間128秒; ISO 500-640) x 4コマ 全32コマ積算露光時間 37分 
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+フラット補正+簡易星マスク+HDR処理


視野の右上に写っているM88から対角線上に暗い銀河が点在し、左下の比較的明るい楕円銀河がNGC4459になる。さらに視野の左端には、1年前に撮影したM84とM86から続くマルカリアンの鎖の東端にあたる、NGC4477が写っている。つまり、この領域はマルカリアンの鎖が描く弧の先に延びる把っ手のような銀河の並びになる。

もう少し詳細に見ていくと、左下のNGC4459(10.4等)から逆向きにM88(9.5等)に向かって、順番にNGC4468(13.0等)、NGC4474(11.8等)、IC3432(15.4等)とほぼ直線上に並んでいる。そこから上に向かってIC3442(14.4等)と視野の上端にIC3476(12.8等)が確認できる。そして視野の左端がNGC4477(10.4等)になる。こうしてみると、なんだか計算され尽くされたような構図だが、実は勘違いの産物だった。

この夜の作戦はM88とM91を同一視野内に入れて撮影し、一気にメシエ天体の完全制覇にリーチをかけようという腹積もりだった。星図として愛用しているフリーソフトのStellariumは、メシエ天体の位置には写真がはめ込まれいる。しかしM88はなぜか写真が入っていなかった。そこで、すっかりM88はM91より暗いのだと思い込んでしまった。そんな訳で、小さなファインダーを使ってようやく手導入した光芒がてっきりM91だと思った。

M91の西側にM88があるハズなので、視野内の日周運動による移動から東西を確認し、M91と思われる光芒を視野の東側に据えた。眼視では確認できなかったが、コンデジを装着して試しにコリメート撮影してみると、バックモニターでM91の対角の位置に比較的明るい銀河の存在が確認できた。これがM88なのだと考えて撮影したのが今回の画像だ。これでマジック1になったと、意気揚々と撮影を終えたのだったが・・・

結果的にはM91だと思った光芒はM88で、M91は視野外だったという顛末。したがって、2つ減らしたと思ったマジック・ナンバーはスルリと手から逃げて1つ減ったのみだった。

(撮影したメシエ天体 通算105/107個)
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by Nikon8cmtelescope | 2013-05-28 00:28 | 星雲