八ヶ岳と星空

先日に八ヶ岳山麓までパンスターズ彗星を撮影に行った折に、少し早めに着いたので寄り道をしてみた。行った先は、野辺山高原の平沢峠駐車場。真西に八ヶ岳連峰が見渡せる眺望満点の場所だ。ただし、夜間は霧が非常に出やすい場所で、比較的お天気が安定する冬は真正面のスキー場の照明が煌々と被って星空が台無しになってしまう。

この夜はスキー場がやっと閉鎖され、下弦過ぎの月が昇って八ヶ岳がほんのりと照らされていた。日中に降った雨は標高の高い場所では雪だったようで、月明かりに雪を戴いた神々しい山容が浮かび上がっていた。そこでNikon 8cmにコンデジを同架して八ヶ岳に沈む星を手動ガイド撮影してみた。

20秒露光で撮影した8コマを直接コンポジット処理すると、星は点像になるものの地上の景色が流れた画像になってしまう。
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一方、地上の景色に合わせてコンポジット処理すると、当然ながら星が流れた画像になってしまう。
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かと言って1枚撮りではコンデジの画質の粗さが目立ってしまって、作品にはならない。そこで、上の画像で目立つ八ヶ岳の向こう側の街明かりの影響を、画像から星を消したものを使って減算処理して簡易フラット補正を施しておき、下の画像から地上の景色を切り出して合成してみると・・・
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(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年4月4日 2:06-09 八ヶ岳山麓野辺山高原平沢峠
Nikon 8cmにCanon PowerShot S95(F 2.0)を同架して手動ガイド撮影  
露光時間20秒( ISO 1250) x 8コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成


インチキ画像と言われればそれまでだが、コンデジの欠点を補う楽しみ方としては、これもありだと思いたい。作品として見ると、沈もうとする「しし座」の鼻先が写っているだけの地味な星空なのが残念だが、この場所は別名「獅子岩」というオチはつく。ちなみに、問題のスキー場が八ヶ岳の中腹に白く写っていて、山向こうの入笠山にあるスキー場の照明が左側の空をグリーンに染めている。

この入笠山のスキー場も今週末で営業が終了するので、ようやく八ヶ岳山麓に星空が戻ってくることになる。
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by Nikon8cmtelescope | 2013-04-07 02:30