さそり座と富士


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(画像をクリックすると少し大きくなります)
2013年4月8日 4:00-04 山梨県富士山麓
Nikon 8cmにCanon PowerShot S95(F 2.0)を同架して手動ガイド撮影  
露光時間10秒( ISO 1600) x 10コマ
オート・ダーク減算 + Photoshop Elementsを用いてコンポジット+簡易星マスク+簡易フラット補正+HDR処理 +コンポジットした前景を切り出して合成+縦構図を横構図にトリミング

(前景の樹木などを再処理した画像に差し替えました)

春の嵐が駆け抜けた週末も、日曜日の夜になると天気が急速に回復に向かった。そこで、比較的風の弱い予報だった富士山麓に仮眠後に出かけた。到着したのは夜半過ぎだったので、同好の志の邪魔にならぬように手前に陣取った。

まずは残りのメシエ天体の征服をめざし、明け方には富士と天の川を撮影する予定だった。ところが、Nikon 8cmの赤道儀に据え付けられているカメラ雲台を固定するネジが、擦り切れてしまった。このところ、微動マウントを取り付ける際に、少しずつ固定される位置が変化していたので、ネジ山が摩耗しているのかなあと思いながら恐る恐る使っていたのが、とうとうユルユルになってしまったのだった。

さしあたり、中学生の頃に購入したカメラ三脚の雲台ならネジが効いて固定されたので、そちらを代用することにした。ところが、この雲台は動きの制限が大きい上に微調整もままならず、ガイド鏡であるミニ・ボーグに目的の星をうまく導くことができない。さんざんと調整を試みたが、イライラが募るばかり。空は、この時期としては奇跡的なほどの透明度で、風も弱まり絶好の条件なのが恨めしい程だ。

仕方なく、雲台にコンデジを直接に載せて、星景写真の撮影をすることにした。ところが、雲台が低く、Nikon 8cmはf 1200mmとえらく長いので、コンデジの画角に望遠鏡の先端が長く写り込んでしまう。もちろんズームを効かせれば、望遠鏡は視野から消えるが、富士と天の川を一緒におさめることが出来なくなる。どうしたものだろうか・・・

えいやっと、鏡筒の位置を大きく後ろにズラして赤道儀に固定し、赤道儀の前にはNIkon 8cmのフードのみで後ろに1mも鏡筒が伸びるという、とんでもないバランスにすると、ようやくカメラの画角から鏡筒が消えた。ところが、こうなると望遠鏡を覗きながらだと微動装置に手が届かない・・・

まあ、コンデジで直接に撮影するなら、それほど高い追尾精度はいらないということで、微動装置を数秒に1回の割合で少し動かして望遠鏡で確認するという変則手動ガイドをやって、ようやくこの画像を手にすることが出来た。東の空には細い月が昇り、薄明が始まってしまっていた。

擦り切れた固定ネジは特殊な形をした純正品で、おそらく代用品はないだろうと思う。さて、どうしたものかだろうか。これを克服しないと、メシエ天体の征服はおろか、Nikon 8cm本体を使ったコリメート撮影が事実上不可能になってしまう・・・
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by Nikon8cmtelescope | 2013-04-09 01:45 | 月・星のある風景